FIPの診断指標とCFNの投与量について
(FIPの段階とCFN推奨投与量)

●早期【推奨容量:100mg/kg/日】

主に2歳未満の猫において、持続的な発熱、沈うつ、食欲不振、体重減少、発育不良、毛並み/毛艶の劣化、抗生物質を投与しても効果がない場合は、FIP発症を疑う必要がある。病例によっては下痢または便秘の臨床症状も発生する場合がある。

また、FIP発症に起因し、白血病の増加、好中球の増加、リンパ球の減少、血清総タンパク質の増加、高グロブリン血症および低アルブミン血症(A/G比≦0.6)などが起きる。

ウェットタイプFIPでは通常、腹水または胸水が確認される。腹水の増加により腹部が徐々に変化し、手触りが柔らかくなる、腹部を軽く揉むと、中で水が揺れるのを感じられる。胸水が増加すると呼吸の頻度は速くなる。胸水は抜去することができるが、呼吸に影響を与えない限り、胸水や腹水を抜去することは推奨しない。

●中期【推奨容量:100mg/kg/日】

FIPが進行すると上記の症状は徐々に増加する。また、慢性的な非再生性貧血(HCT≦24%)を引き起こす。高ビリルビン血症により尿は黄金色から濃い黄色に変化する。腹水/胸水の増加は呼吸困難を引き起こす可能性があり、腹式呼吸が発生した場合は直ちに病院に送る必要がある(平常時の猫は胸腹式呼吸)。食欲はさらに減少し、自発的に食べる量が少なくなる。

●後期【推奨容量:100mg/kg/日】

FIPウイルスが免疫細胞の機能を損壊し、健康状態は急速に悪化する。この段階の猫は他との合併症がおこる可能性もある、一例として、重度の貧血(HCT≦16%)があるが、HCT≦14%になった時点で輸血などの応急処置をしなければならない。食欲不振が悪化し食欲廃絶まで至る。腹水が更に増加し、身体の重心が不安定になる可能性や、重度の黄疸と溶血性貧血が発生する可能性もある。ウェットタイプFIPの生存期間中央値(Median Survival Time)は僅か8日間であるため、早期診断が非常に重要となる。ウェットタイプFIPの治療は比較的容易であり、早急に治療を開始すると臨床症状を覆すことが可能であり、健康状態や生活行動力も完全に回復できる。ただし、ウェットタイプFIPの後期段階では、多臓器不全などの不可逆的な損傷が発生する可能性があるため、この段階における猫の約50%は、治療開始後1~7日以内に死亡する。

●早期【推奨容量:130mg/kg/日】

主に2歳未満の猫において、持続的な発熱、沈うつ、食欲不振、体重減少、発育不良、毛並み/毛艶の劣化、抗生物質を投与しても効果がない場合は、FIP発症を疑う必要がある。病例によっては下痢または便秘の臨床症状も発生する場合がある。

また、FIP発症の起因し、白血球の増加、好中球の増加、リンパ球の減少、血清総タンパク質の増加、高グロブリン血症および低アルブミン血症(A/G比≦0.6)などが起きる。

ドライタイプFIPでは通常、無症状期間(亜臨床期)が長く、各臓器に肉芽腫が徐々に形成され、肝臓、腎臓、睾丸の腫張、腫間膜リンパ節の腫大、腹腔の広範囲な腹膜炎症、および腎髄質にリングが生じることがある。これらの症状はドライタイプFIPによく認められる。

●中期【推奨容量:150mg/kg/日】

FIPが進行すると、上記の症状は徐々に増加する。また、慢性的な非再生性貧血(HCT≦24%)を引き起こす。高ビリルビン血症により尿は黄金色から濃い黄色に変化する。

一部のドライタイプFIPは、主にブドウ膜炎などの眼の病変引き起こす可能性がある。眼球は、前房水の線維および細胞成分の滲出により白濁し、虹彩紋理はもはや明確ではなく、時には黄白の小さな血餅が形成される。また、血管に黄白色の肉芽腫結節斑が現れることがある。ウイルスが視神経系に侵入すると治療は困難になる。

●後期【推奨容量:200mg/kg/日】

FIPウイルスが免疫細胞の機能を損壊し、健康状態は急速に悪化する。この段階の猫は他との合併症がおこる可能性もある、一例として、重度の貧血(HCT≦16%)があるが、HCT≦14%になった時点で、輸血などの応急処置をしなければならない。食欲不振が悪化し食欲廃絶まで至る。更に、眼振、安静時の筋肉の震え、後肢の脱力、跳躍力の低下、身体の硬直、スローモーション、姿勢の不安定などの神経症状が生じる、また、無菌性髄膜炎や脳炎を引き起こす可能性がある。FIPウイルスが血液脳関門を通過して中枢神経系に侵入すると、治療の難易度が高くなる。

●早期【推奨容量:130mg/kg/日】

主に2歳未満の猫において、持続的な発熱、沈うつ、食欲不振、体重減少、発育不良、毛並み/毛艶の劣化、抗生物質を投与しても効果がない場合は、FIP発症を疑う必要がある。病例によっては下痢または便秘の臨床症状も発生する場合がある。

また、FIP発症の起因し、白血球の増加、好中球の増加、リンパ球の減少、血清総タンパク質の増加、高グロブリン血症および低アルブミン血症(A/G比≦0.6)などが起きる。

混合タイプFIPでは通常、各臓器に肉芽腫が徐々に形成され、肝臓、腎臓、睾丸の腫張、腫間膜リンパ節の腫大、腹腔の広範囲な腹膜炎症、および腎髄質にリングが生じることがある。

上記加え腹水または胸水が確認される。

胸水が増加すると呼吸の頻度は速くなる。胸水は抜去することができるが、呼吸に影響を与えない限り、胸水や腹水を抜去することは推奨しない。

混合タイプFIPでは通常、無症状期間(亜臨床期)が長く、腹水や胸水によって発覚する事も多く見られる。

●中期【推奨容量:150mg/kg/日】

FIPが進行すると、上記の症状は徐々に増加する。また、慢性的な非再生性貧血(HCT≦24%)を引き起こす。高ビリルビン血症により尿は黄金色から濃い黄色に変化する。

一部の混合タイプFIPは、主にブドウ膜炎などの眼の病変引き起こす可能性がある。眼球は、前房水の線維および細胞成分の滲出により白濁し、虹彩紋理はもはや明確ではなく、時には黄白の小さな血餅が形成される。また、血管に黄白色の肉芽腫結節斑が現れることがある。

腹水/胸水の増加は呼吸困難を引き起こす可能性があり、腹式呼吸が発生した場合は直ちに病院に送る必要がある(平常時の猫は胸腹式呼吸)。食欲はさらに減少し、自発的に食べる量が少なくなる。

ウイルスが視神経系に侵入すると治療は困難になる。

●後期【推奨容量:200mg/kg/日】

FIPウイルスが免疫細胞の機能を損壊し、健康状態は急速に悪化する。この段階の猫は他との合併症がおこる可能性もある、一例として、重度の貧血(HCT≦16%)があるが、HCT≦14%になった時点で、輸血などの応急処置をしなければならない。食欲不振が悪化し食欲廃絶まで至る。更に、眼振、安静時の筋肉の震え、後肢の脱力、跳躍力の低下、身体の硬直、スローモーション、姿勢の不安定などの神経症状が生じる、また、無菌性髄膜炎や脳炎を引き起こす可能性がある。FIPウイルスが血液脳関門を通過して中枢神経系に侵入すると、治療の難易度が高くなる。FIPウイルスが免疫細胞の機能を損壊し、健康状態は急速に悪化する。

この段階の猫は他との合併症がおこる可能性もある、一例として、重度の貧血(HCT≦16%)があるが、HCT≦14%になった時点で輸血などの応急処置をしなければならない。食欲不振が悪化し食欲廃絶まで至る。腹水が更に増加し、重度の黄疸と溶血性貧血が発生する可能性がある。

CFNの注射液について

【仕様・保管方法】
・1バイアル:5ml
・使用期限:製造から1年
・遮光し、0~30℃で保管すること(冷凍不可

【用量】
・ウエットタイプ :0.4ml/kg
・ドライタイプ初期:0.4ml/kg
・ドライタイプ中期:0.6ml/kg
・ドライタイプ後期:0.8ml/kg

【用法】必ず皮下注射で行うこと(静脈注射厳禁

【納期】注文から到着までの目安:1週間程度

CFNの再発補償について

FIPの治療を、弊社指定の未承認薬(以下、CFNとする)を使用し、指定の方法に則り実施したにもかかわらず、再発した場合の補償について、下記の通り取り決めるものとする。

また、獣医師は善良なる医療従事者として、不正なく治療することを約束し、下記に明記していない事項に関しては、個別に協議し、取り決めるものとする。

【補償の前提条件】

1.FIPを発症し、CFNのみを治療薬として投与すること(他の類似薬を投与した場合、対象外とする)

2.84日間の投薬期間中、指示通りの分量のCFNを毎日継続して投与すること

3.治療カルテの提出

  ①患者の名前

  ②飼い主の情報

  ③FIP診断の証明(治療診断を含む)

  ④治療前の検査結果(血液検査、生化学検査、エコー検査、X線検査の数値等)

4.治療開始日と終了日の治療記録

5.完治確認のための検査結果

6.補償対象は全タイプ(ウェット・ドライ・混合)とする

【再発の定義と適用範囲】

1.CFNの投薬によるFIP治療の終了後、6ヶ月以内に発症したものを再発とし、それ以降に発症した場合は新規発症とする

2.弊社の指定ルート以外からCFNの仕入れを行っている動物病院は、再発補償の対象としない

【再発補償の対象認定と補償内容】

1.再発補償の対象認定は、上記の条件を満たした患者について、次の2点の書類の提出を受けて、弊社規定の審査の上、行うものとする。

  ①治療の経過が記された患者の治療カルテ

  ②再検査の結果

2.再発補償の対象認定の可否は、審査書類を受領後、一週間内に決定する

3.認定決定後の補償は、当該患者の治療に必要な量のCFNを提供することにより行う

FIP治療に関する論文

●FIP臨床例におけるヌクレオシド類似体GS-441524の効果と安全性についての論文

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30755068/

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